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【②】第三子が舌小帯短縮症?!歯医者を受診して手術を決めるまで。
こんにちは、maeです!
前回の記事では、我が家の第三子の舌がハート(ヘビ)の様に割れているのに気付いて調べた結果、舌小帯短縮症である可能性が高いことが分かり、歯医者を受診することを決めたところまで書きました。
舌小帯短縮症とはどんなものなのか、下記記事にて詳しく記載しておりますので、まずはそちらからお読みいただけたら分かりやすいです。
さて、本記事では、歯医者探しから初めての受診。そして手術することを決めるまでのことを書いていきます。
舌先が割れていたり、舌が持ち上げられなかったり、舌小帯短縮症(ハート舌)でお悩みの方に参考にしていただけたら幸いです。
それでは、はじめていきます♩
舌小帯短縮症の治療をしている歯医者探しのポイント
残念ながら、全ての歯医者さんで『舌小帯短縮症』の治療や手術を扱っているわけではありません。
我が家のかかりつけの歯医者は手術をやっていなかったので、受診する歯医者を探す必要がありました。
我が家は広島に住んでいるのですが、ネットで「舌小帯短縮症 広島市」と検索すると、手術の実績がありそうな歯医者のホームページがいくつか表示されたので、それぞれ確認し、自宅から通えそうな歯医者に電話で直接問い合わせをしました。
初診の予約を取る際に受付の方に言われたことはこちらです。
- 手術が必要かどうか、本人の口内を確認する必要がある。
- 遺伝かどうか確認したいので、可能であれば両親も診察させてほしい。
- 月齢を考えると、手術は日帰りでの手術になる。
- 手術するとなった場合、手術日、手術翌日(消毒)、手術から1週間後(抜糸)に通院が必要なので、初診日を合わせて計4回の通院が必要。
- 初診日に必要な物は、本人の保険証・こども医療費受給者証(広島県)・親も診てもらう場合は親の保険証。
我が子は当時生後3ヶ月手前で、手術は日帰りで行えるとのことでしたが、手術翌日には消毒に、手術から1週間後には抜糸をしてもらいに通院する必要があるため、自宅から通いやすい歯医者に決めることが必要だと感じました。
また、やはり手術するとなると、手術実績の多い病院でお願いしたいところです。
過去の手術実績の件数は、ホームページに書かれていたり、問い合わせをすると教えてくれるので、手術実績の件数を確認したい方は、安心して手術をお願いするためにも遠慮なく問い合わせすることをおすすめします。
また、助産院から歯医者へ紹介をされるケースも多いみたいなので、信頼できる助産院や産院、小児科などで紹介先がないか問い合わせてみるのも一つの手です。
いよいよ歯医者を受診。
初診は、どういう診察だった?
いよいよ初診の日。主人は仕事を休めなかったので、私ひとりで第三子を連れて行きました。
受付を済ませると、まずは問診票の記入。
- 助産院や他院(歯医者や小児科)からの紹介かどうかの確認
- 授乳状況についての確認(1日の授乳回数や、1回の授乳にかかる時間など)
- 乳児(本人)の体重についての確認
- 困り事についての確認
- その他
赤ちゃんの体重の増え方や授乳での困り事で助産院に通い、舌小帯短縮症だと判明して、助産院から紹介されるケースが多いようです。
診察室では、まずは本人の舌の状態を診てもらいました。
舌だけ確認されるとばかり予想していましたが、口内の色々な部分を計測していただきました。素人では、どこを何のために測っているかはわかりませんでしたが、とても丁寧に診察していただいた印象です。
そして母親である私の診察でも、口内のあちこちを測っていただき、「お母様は舌小帯短縮症ではなく、お母様からの遺伝ではないです。」と言っていただけました。
第三子は舌小帯短縮症?舌の状態は?
診察を終えて、第三子は『舌小帯短縮症』であると診断されました。また、「結構キツめに舌小帯が舌先についている」とのことで、状態としては軽度ではなく、中等度以上との診断となりました。
その上で、『舌小帯短縮症』について教えていただいたことはこちらです。
- 舌小帯短縮症とは、舌の裏側にある舌小帯(筋)が短かったり舌先についていて、舌の動きを制限してしまう先天性の異常で、授乳や発音に問題が起きる場合がある。
- 昔は舌小帯短縮症だとすぐに手術をしていたが、日本小児科学会が2001年に“舌小帯短縮症と哺乳は関係がないので治療の必要はない”と声明を出したため、現在は積極的に手術をしなくなった。
- 重度の舌小帯短縮症でも、実際に発音に問題が出る子は少ないので、赤ちゃんの頃に何も問題がなければ、3歳以降まで様子を見て、発音に問題が出ないか確認する流れになる。
- 我が子の舌の手術をした授乳中のお母さんが、手術後に「授乳時の痛みがなくなった」と言っているのをよく聞く。
- 乳児だと生後3〜4ヶ月で手術する子が多い。 産院を退院する足で手術をしに来た子もいる。
過去1,000件程度の手術の実績がある歯科医から聞いたことですが、医師によって経験や考え方などが異なると思いますので、一意見として心に留めてください。
舌小帯短縮症の手術『舌小帯形成術』について
舌小帯形成術ってどんな手術?
受診した歯医者では、局所麻酔での日帰り手術で『舌小帯形成術』を行なっていると説明を受けました。
※ 病院によって、または年齢によって、全身麻酔での手術になったり、入院での手術になる可能性もあります。
手術は、消毒・麻酔・切開・剥離・縫合・止血の順に行い、所要時間は15分〜20分程度。手術翌日に消毒、手術から1週間後に抜糸をするために通院が必要とのことでした。
ちなみに、手術費用については、保険適用となります。また、広島県では『こども医療費受給者証』も利用できます。
舌小帯形成術にリスクはあるの?
短時間でできる手術ではありますが、もちろんリスクはあります。医師より説明を受けた手術のリスクについてはこちらです。
- 麻酔薬の中毒、アレルギー反応が起きた場合、生命に関わる危険がある。
- 血管や神経の走行(位置)には個人差があり、血管や神経を傷つけてしまう恐れがある。
- 昔、大阪府の耳鼻咽喉科医院で、舌小帯の手術中に、止血用の脱脂綿を乳児ののどに詰まらせ死亡させた事例がある。
舌小帯短縮症は、すぐに手術しなければ命に関わるというような緊急性のあるものではありません。
手術にはリスクもあるので、今現在、何か障害や問題を抱えているようであれば、生活の質を向上させるために手術をするかどうか、ご家族でよく話し合って考えてくださいと医師に言われました。
手術するかどうかは自分たち次第。
家族で話し合い。手術を決めるまでの心境。
診断を受けて、第三子の舌の状態が、『舌小帯短縮症の中等度以上』であることがわかり、とてもショックを受けました。
「軽度だから手術しなくて大丈夫ですよ」と言われることを望んでいたからです。
ですが、軽度ではなく、授乳時の痛みもあることから、希望すれば手術が受けられるという状況でした。
そして医師からは「手術した方がいい」とは断言されず、「ご家族で決めてください」とのことだったので、手術するかどうかはとても悩みました。
手術を悩んだ理由は、医師から聞いた手術のリスクも少しはありますが、それ以上に『第三子の体重の増え方には全く問題がなく、哺乳はできていたから』でした。
授乳時、私には痛みがあり、傷ができて乳頭保護クリームを塗り、授乳の度に顔をしかめるくらい、とても辛い状況でしたが、第三子に不利益がないとなると、私さえ授乳時の痛みを我慢すれば、特に問題はない状況だったのです。
私の痛みをなくすために、少なからずリスクのある、そして何より痛みのある手術を受けさせることはとても躊躇われました。
早いうちに手術をすれば、将来発音が悪くなる心配も消えるけど、本当にこの子のためになるんだろうか。
たくさん悩みましたが、主人や親族ともたくさん話し、最終的には手術することに決めました!
手術することを決めた理由
リスクのある『舌小帯形成術』。私が手術することを決めた理由はこちらです。
- 現状哺乳には問題がなくても、近いうちに開始する離乳食についての不安、将来の発音の心配が大きかったから。
- 体重は増えているから哺乳に問題はない。と断定していいかどうかの心配があった。赤ちゃんだから伝えられないだけで、舌のせいで飲みにくい思いをしているかもしれないと考えたから。
- 当時、第一子が4歳、第二子が2歳。大きくなってから手術となった場合、もっと可哀想な思いをさせることは、上の子たちを見ていて明白であり、記憶に残らないうちに手術させたいと思ったから。
- 命に関わるような疾患ではないけど、本人が舌の動きを制限されて不便な思いをしながら生きていかなければならない状態にはしたくなかったから。
- 母子にとって大切な授乳期。私にとって、痛い・辛い思い出として記憶に残るのは嫌だった。第三子への授乳を大切なあたたかい思い出にしたいと思い、手術で授乳時の痛みが取り除かれることに期待したいと思ったから。
大人になってやっと舌小帯短縮症であることが分かって手術する人もいるということは、ネットで調べて知っていたので、本人が不便や不快感を感じる前に、記憶に残らないうちに、手術をしてあげようと考えました。
決断した後も、手術をすることが正解かどうかは分からず、スッキリとした気持ちで手術の予約をとることは出来ませんでしたが、電話をして予約を取った後は、少しずつ迷いも消えていきました。
まとめ
いかがでしたか?
歯医者を受診し、第三子の舌の状態を確認してもらったところ、『中等度以上の舌小帯短縮症』であると診断をされ、手術するかどうかの選択を迫られた我が家。
局所麻酔での日帰り手術『舌小帯形成術』を受けるかどうか、説明されたリスクを踏まえて検討した結果、手術を受けることを決めました。
さて次回は、手術日から現在までのことをご紹介したいと思います。
手術日の流れや様子。準備したもの。術後の経過など詳しくまとめたいと思いますので、ぜひそちらも読んでいただけると嬉しいです。
それでは、また♩
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